「介護職に興味があるけど、低学歴だから下っ端でこき使われそう……
どうせ出世できるのは大卒の人たちだけなんでしょ?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
介護職に魅力を感じていても、低学歴でも昇給や昇格ができるのかがわからなければ、就職するのが不安になりますよね。
しかし、実際には多くの高卒・中卒の介護職が活躍しており、中には管理者を任される人や、大卒の介護職以上に稼いでいる人もたくさんいます。
そこで本記事では、低学歴の人が介護職で活躍できる理由や、介護職になる方法、介護職で収入をアップさせる方法などについて解説していきます。
私の最終学歴は介護と無関係の専門学校卒ですが管理者になれましたし、高卒・中卒で管理者になった人もたくさん見てきました。
この記事を読むことで、低学歴でも介護職として成功する方法がわかるようになります。
ぜひ今回の記事を参考にして、介護職への転職を前向きに検討してみてくださいね!
低学歴の介護職はどれぐらいいる?
公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度 介護労働実態調査」によると、全介護職の75%が介護福祉関係の専修・専門学校を卒業しておらず、そのうち高卒・中卒の人は54.1%いることが明らかにされています。
どこからを低学歴ととらえるかは人それぞれですが、大学や短大・介護系の専門学校を卒業していなくても活躍できる職業であることは間違いないでしょう。
出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度 介護労働実態調査」
低学歴の人が介護職で活躍できる7つの理由
ここからは、低学歴の人が介護職で活躍できる7つの理由について解説していきます。 7つの理由は以下の通りです。
ひとつずつ詳しく解説していきますので、介護職に興味がある方はぜひ参考にしてください。
1.学歴不問の求人が多い
介護職は学歴不問の求人が多いです。
なぜなら、業界全体が慢性的な人手不足であり、学歴を重視して採用を行う職場は少ないからです。
現に高卒や中卒の介護職が多いことがその事実を表しています。
介護職への就職活動において、学歴が障害となることはほとんど無いでしょう。
2.未経験でも採用されやすい
介護職は未経験でもOKの求人が多く、他の業種から転職して活躍している人も多いです。
私自身も無資格・未経験で介護業界に飛び込みましたが、入職後に資格を取得し、管理者にまでなることができました。
学校で介護や福祉の勉強をしていなくても、やる気をアピールできれば就職先はすぐに見つかるでしょう。
3.正社員になりやすい
介護職は中途採用でも正社員になりやすい職業であり、正社員の求人も数多くあります。
低学歴の人は正社員就職率が低い傾向にありますが、介護職であれば正社員として働くことは難しくありません。
正社員として安定して働きたい方にはうってつけの職業と言えるでしょう。
4.学歴コンプレックスを感じにくい
介護職は、学歴にコンプレックスがある人でも安心して働くことができます。
なぜなら、仕事上で学歴を意識する場面がほとんどないからです。
私も13年ほど介護職をしてきましたが、一緒に働いた人たちの学歴をほとんど覚えていません。というか、知りません。
学歴を気にしながら働きたくないなら介護職をおすすめします。
5.国家資格が取得できる
介護職が取得できる国家資格に介護福祉士があります。
介護福祉士を取得するためには、養成施設や福祉系高校を卒業してから国家試験を受験する方法と、実務経験3年と実務者研修を修了してから国家試験を受験する方法があります。
後者であれば学歴は必要ありません。
介護福祉士の資格を取ることで待遇が良くなったり、転職の際も有利になるため、最短3年で取得できるのは大きな魅力と言えるのではないでしょうか。
6.キャリアアップのチャンスが大きい
低学歴の人でも、介護職であればキャリアアップのチャンスは大きいです。
介護職の場合、会社からの評価に学歴があまり影響しないため、努力次第で誰でも昇給・昇格できます。
私が働いていた会社は介護業界で5本の指に入る大手でしたが、中卒で管理者をしている人もいました。
学歴が無くても責任あるポジションに就いたり、大卒の介護職よりも稼いだりすることは十分可能です。
7.転職しやすい
介護職は需要が非常に高いため、低学歴であっても転職がしやすいです。
特に介護福祉士の資格を取得した後であれば、好条件での転職も見込めるでしょう。
将来的にも職に困る可能性が低く、職場の選択肢が幅広いのも介護職の大きな魅力のひとつです。
低学歴の人が介護職になるための方法
介護職になるためには基本的に2通りの方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しく解説していきます。
介護職への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
1.介護職員初任者研修を修了してから求人に応募する
1つ目は、介護職にとって最も初歩的な資格である『介護職員初任者研修』を修了してから求人に応募する方法です。
メリット
・ある程度の基礎知識や技術を身につけた上で仕事に臨める
・応募の際に採用されやすくなったり、待遇が良くなったりする可能性が高い
デメリット
・時間やお金がかかる
『介護職員初任者研修』を修了するには、スクールに通って研修を受ける必要があります。
費用の相場は地域によって違いますが4万~10万円ほど。
カリキュラムは計130時間あり、1ヶ月~4ヶ月ほどかけて受講します。
現時点で他に仕事をしているのであれば働きながら勉強をするのは大変ですが、いきなり介護の仕事に就くのが不安な人は『介護職員初任者研修』を修了しておいて損は無いでしょう。
2.無資格で求人に応募する
2つ目は『介護職員初任者研修』を修了せず、無資格で求人に応募する方法です。
メリット
・時間やお金がかからない
・すぐに働き始めることができる
デメリット
・基礎知識が無い状態で仕事を始めることになる
無資格でもOKの職場は多く、就職において大きな不利はありませんが、基礎知識が無い状態で仕事を始めることになるため、最初は苦戦するかもしれません。
ただ、会社によっては『介護職員初任者研修』を受けるための費用を負担してくれる場合もあるので、入社後に資格を取得するのも良いでしょう。
私はこちらの方法で介護職になりました。
スクールの受講費用を会社が半分以上負担してくれたため金銭面では非常に助かりましたが、仕事をしながら休日にスクールに通うのは結構しんどかった記憶があります。
どちらの方法でも問題は無いので、自分に合う方を選びましょう。
低学歴の人が介護職で収入をアップさせる4つの方法
ここからは、介護職として働き始めた後の収入アップの方法について解説します。
具体的には、以下の4つの方法が挙げられます。
ひとつずつ詳しく解説していきますので、介護職でしっかり稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。
1.手当で稼ぐ
1つ目の方法は、手当で稼ぐ方法です。
キャリアが浅いうちはどうしても基本給が低くなってしまいますが、日祝手当や夜勤手当などは基本給の額にかかわらず一定額が平等に支給される場合が多いです。
中でも夜勤手当は高額となる場合が多く、医労連の「2023年介護施設夜勤実態調査結果」によると、正規職員の2交替夜勤の手当額は平均6,365円で、多い施設では1回1万円を超えるところもあるようです。
そのため、なるべく早く仕事を覚えて夜勤ができるようになると、手早く収入をアップさせることができるでしょう。
ただし、夜勤の無いデイサービスや訪問介護事業所などでは夜勤手当がつかないため、他の方法で収入アップをはかる必要があります。
出典:医労連「2023年介護施設夜勤実態調査結果」
2.資格を取得する
2つ目の方法は、資格を取得することです。
資格を取ることによる恩恵は職場によって違いますが、基本給そのものが上がるケースや資格手当という形で支給されるケースが多いです。
特に介護福祉士は国家資格ということもあり、取得すれば大幅な収入アップが期待できます。
私が働いていた会社では、介護福祉士を取得すると基本給が約1万円アップするとともに資格手当も約2万円ついたので、月給が約3万円アップしていました。
介護福祉士の資格を取得するには3年の実務経験が必要なため、最低でも入社から3年はかかりますが、最速で取得することが収入アップへの近道であることは間違いないでしょう。
3.キャリアップする
3つ目の方法は、キャリアップすることです。
会社からの評価を高め、リーダーや管理者へ昇進することで大幅な収入アップが見込めます。
また、そういった役職につかなくとも、実力をつけて会社から必要とされる人材になることで、収入はアップしていくでしょう。
介護職は実力主義の世界なので、学歴に関係無く誰にでもキャリアアップのチャンスがありますよ!
キャリアアップにはそれ相応の努力が必要です。
しかし、努力の方向性を間違うといつまで経っても低収入のままで、肉体的・精神的にボロボロになってしまう可能性もあります。
具体的にどのような行動を取ればいいのかを以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
4.条件の良い職場に転職する
4つ目の方法は、条件の良い職場に転職することです。
上記の3つの方法を試しても満足のいく結果が得られない場合は、転職を検討したほうが良いでしょう。
職場によっては、正しい努力を行っても適切に評価されなかったり、評価されても給料に反映されなかったりする場合があります。
そのため、何年働いてもなかなか上がらなかった給料が、転職をしただけで何万円もアップしたというケースも少なくありません。
収入の頭打ちを感じたら、ぜひ転職も視野に入れてみてください。
求人を調べて給料の相場を知ることで、自分の給料が適正かどうかもわかるので、ひとまず転職サイトに登録してみるのもおすすめです。
低学歴の人におすすめの介護転職サイト3選
ここからは、おすすめの介護転職サイトを3つ紹介します。
どのサイトも求人数が豊富で、学歴不問の求人も多数あります。
以下で詳しく解説していきますので、介護職への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
レバウェル介護(旧きらケア)
レバウェル介護(旧きらケア)は、業界No.1の求人数を誇る介護職に特化した転職サイトです。
2024年4月時点で約20万件の求人を取り扱っており、自分に合った求人を探すことができます。
専門のキャリアアドバイザーが、転職サポートだけでなく今後の人生を考えたキャリアプランまで相談に乗ってくれるので、初めて介護職に転職する人にもおすすめです。
マイナビ介護職
マイナビ介護職は、業界きっての高い知名度を誇る転職サイトです。
知名度の高さは企業側の安心感につながり、転職活動を有利にしてくれます。
もちろん知名度だけでなくサポートも確かで、介護職専門のアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれるので安心して転職活動に励むことができますよ。
介護ワーカー
介護ワーカーは年間1万件を超える転職成功実績がある介護職専門転職サイトです。
求人の検索機能が充実しており、自分の求める条件に合った求人をスピーディーに探すことができます。
私も管理者時代に介護ワーカー経由で人材を採用した経験がありますが、エージェントさんの対応がとても丁寧だった印象があるので、個人的におすすめです。
転職サイトはそれぞれ機能や求人の内容が違うので、複数登録しておくと良いですよ!
まとめ
今回は、低学歴の人が介護職で活躍できる7つの理由や、介護職で収入をアップさせる4つの方法などについて解説しました。
介護職は学歴に関係無く活躍できるばかりか、キャリアアップのチャンスも大きい、魅力的な職業です。
学歴が無くてもしっかり稼げる職業につきたい人や、管理者などになってバリバリ活躍したい方は、ぜひ介護職を選んでみてはいかがでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。