「職場のお局さんと関わるのが正直苦痛……
敵に回すとめんどくさそうだし、一体どう接すればいいの⁉」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
お局介護職と言われる厄介なベテラン職員は、多くの介護職にとって大きな悩みのタネです。
お局介護職の攻撃のターゲットにされてしまうと、仕事がとてもやりにくくなりますし、会社に行くのが嫌になってしまうかもしれませんよね。
そこで本記事では、お局介護職とうまく付き合うテクニックなどについて解説します。
私自身、13年間の介護職生活でさまざまなお局介護職と出会い、ともに働く中で、自分なりの攻略パターンを研究してきました。
この記事を読むことで、お局介護職と上手に付き合えるようになり、職場で働くストレスを軽減させることができます。
ぜひ本記事を参考にしてお局介護職を攻略し、快適な介護職生活を手に入れましょう!
お局介護職とは?
お局介護職とは、以下のような特徴を持った女性介護職のことを言います。
なお、仕事ができる場合とできない場合がありますが、本記事では両方をひとまとめに「お局介護職」として解説していきます。
お局介護職がいなくならない3つの理由
「お局介護職なんかとは一切関わりたくない」という人もいるかもしれませんが、残念ながらお局介護職がいなくなってくれる確率は極めて低いと言わざるを得ません。
なぜなら、以下の3つの理由があるからです。
これらの理由を知れば、お局介護職とはうまく付き合っていくしかないことが理解できるはずです。
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.高齢でも活躍できる業界だから
1つ目の理由は、高齢でも活躍できる業界だからです。
お局介護職は勤続年数が長いためそれなりに年齢は重ねていますが、介護職は60代でも一線を張れる仕事なので、そう簡単にリタイアはしてくれません。
ましてや高齢者でも働いてお金を稼がなければならないこのご時世ですから、働けるぎりぎりの年齢まで働くお局介護職が多いのが現実です。
2.今の職場にしがみついているから
2つ目の理由は、お局介護職が今の職場にしがみついているからです。
お局介護職は、他の職場では自分が通用しない可能性があることを内心わかっているため、長年勤めている職場から離れようとしません。
なので、人の悪口や職場の愚痴などをブーブー言いながらも、今の職場にとどまり続けるのです。
3.辞めさせられるほどのことはしないから
3つ目の理由は、お局介護職といえども辞めさせられるほどのことはしないからです。
他の職員のモチベーションを低下させることが得意なお局介護職ですが、会社からクビにさせられるようなヘマはしません。
そこまでのことをする人物であればお局になる前にいなくなっているはずですよね。
いると厄介なんだけどクビにはできない、たちの悪い存在がお局介護職なのです。
基本的に、お局介護職はいなくなりません。なので、うまく付き合っていくしかないのです……
お局介護職の態度に潜む2つの心理
お局介護職との付き合い方を知るうえで、まずはお局介護職の心理について少し知っておきましょう。
嫌われ者のお局介護職ですが、なにも嫌われたくて嫌われているわけではありません。
お局介護職の胸の内にある2つの心理によって、自然と嫌われるような行動を取ってしまっているだけなのです。
その心理とは、以下の2つです。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.自分のことを認めてほしがっている
1つ目は、自分のことを認めてほしがっているという心理です。
お局介護職は自分の経験や知識に強いプライドを持っており、周りの人からも尊敬されたいと思っています。
ですが、実際にはあまり尊敬されているとは言えないため、不満を抱えています。
その不満を解消するために、自分の主張を通そうとしたり、他者に対して攻撃的になったりするのです。
お局介護職は自分のことを認めてもらう方法を常に探しているのだと覚えておきましょう。
2.不安である
2つ目は、不安であるという心理です。
不安な人ほどそれを隠そうとするもので、お局介護職の強気な態度は、実は自信の無さの裏返しなのです。
「自分のやり方は時代遅れなのではないだろうか」
「このままでは自分は不必要な人間になってしまうのではないか」
と、本心ではそういった不安を抱えています。
その不安をごまかすために虚勢を張ったり、他の職員を支配下に置こうとしたがるのです。
自信満々に見えるお局介護職ほど、本当は不安でたまらないのだと知っておきましょう。
お局介護職とうまく付き合うための3つのテクニック
お局介護職への理解が深まったところで、ここからはいよいよお局介護職とうまく付き合うための3つのテクニックについて解説します。
それぞれの項目で、さらに具体的な方法を提示していきますので、お局介護職に手を焼いている人はぜひ参考にしてください。
1.利用者に接するように接する
1つ目のテクニックは、利用者に接するように接することです。
お局介護職は自身の過去の経験にプライドを持っている反面、それが認めてもらえない不満や、相手にしてもらえないのではないかという不安も同時に抱えています。
その部分が介護サービスを利用している高齢者の心境と似ているため、利用者に対する接し方がそのままお局介護職への接し方に応用できるのです。
具体的には以下のような行動を取ると良いでしょう。
順に解説していきます。
頼ってあげる
まず、どんどん頼ってあげましょう。
お局介護職は自分の価値を認めてもらいたがっています。
利用者も、その方が得意なことを活かせる役割を持たせたり、詳しいことを聞いてみたりすると喜んで力を発揮してくれるはずです。
それと同じで、積極的に意見を聞いたり、助言を求めたりしてみてください。
うまく頼りにしてあげれば、お局介護職と良好な関係を築くことができるでしょう。
褒めてあげる
良いところについては素直に褒めましょう。
うまく褒めることで、お局介護職の承認欲求を満たしてあげることができるからです。
どんな人でも、何か優れている点や評価できる点はあるはずです。
長所というほどでなくても「自分と比べてこういうところだけは上かな」という程度でいいので、褒めポイントを見つけて褒めまくりましょう。
相手の良いところを見つけて、褒めてやる気を引き出すのは介護職の真骨頂ですよね!
上手に乗せて気分良く仕事をさせてあげることが、あなた自身にとってもプラスになるでしょう。
立ててあげる
立ててあげることも非常に大事です。
なぜなら、お局介護職は職場の中で上位の存在でありたいと思っているからです。
「私は○○さんに育ててもらってます」「いつも勉強させてもらってます」というスタンスで接しましょう。
お局介護職は、優越感を与えてくれる存在としてあなたを可愛がるようになるはずです。
プライドの高い利用者と接するときをイメージすると良いですよ!
嫌いな相手にへりくだるのは抵抗があるかもしれませんが、非常に有効な方法なのでぜひ実践してみてください。
2.適度な距離を保つ
2つ目のテクニックは、適度な距離を保つことです。
お局介護職を敵に回さないことはとても大事なのですが、仲良くなりすぎてしまってはいけません。
派閥に入れられて面倒な人間関係に巻き込まれたり、何かのきっかけで手のひらを返されたりする可能性があるからです。
ほどよい距離感で接するようにしましょう。
具体的には以下の行動を取ると良いです。
順に解説していきます。
挨拶はきちんと行う
まずは挨拶をきちんと行うことです。
社会人として当然のマナーではありますが、嫌いな人や苦手な人に対しては挨拶が消極的になってしまうこともあると思います。
しかし、積極的に挨拶を行うことで相手に対し敬意を表すことができますし、敵意がないことをアピールできます。
挨拶はしっかりと行いましょう。
人の悪口には参加しない
悪口に参加しないことも大切です。
お局介護職は人の悪口が大好きですが、それにうっかり便乗してしまうと、周囲から「お局介護職と同類」とみなされてしまい、自分も嫌われてしまう危険性があります。
悪口を聞いた場合は同意したり批判したりせず「私にはわからないです(テヘペロ)」と、ごまかしましょう。
中立な立場を取る
中立な立場を取ることも大事です。
なぜなら、お局介護職とうまくやろうとするばかりに偏った態度を取っていると、派閥に加えられてしまったり、他の職員から嫌われたりする危険性があるからです。
お局介護職に対してだけでなく、どの先輩にも基本的には同じような態度で接するようにしましょう。
「先輩のことはみんな尊敬しています!」と普段からアピールしておくと安全です。
3.意識を変える
3つ目のテクニックは、意識を変えることです。
一緒に仕事をしていると嫌でも気になってしまうお局介護職ですが、見方や考え方を少し変えると、実はそれほど大きな存在ではないことに気づけます。
お局介護職に対する意識を変えて、根本的に克服してしまいましょう。
具体的には以下のように考えると良いです。
順に解説していきます。
自分もそうなるかもしれないと考える
まずは、自分もそうなるかもしれないと考えることです。
お局介護職にも新人時代があり、長いキャリアの中で幾度となく変化を繰り返して、今日の姿になっています。
お局介護職も、なりたくてお局になったのではなく、経験や環境のせいでそうなってしまったのです。
「もしかするとお局介護職は未来の自分の姿かもしれない」
そう考えることで、お局介護職に対して少し寛大な心で接することができるようになるでしょう。
どの職場にも似たような人はいると考える
次に、どの職場にも似たような人はいると考えることです。
女性が多く、かつ長く活躍できる介護業界では、どこへ行ってもお局介護職に遭遇する確率が非常に高いです。
どこにでも同じような人がいるのなら「その人が嫌で仕方ない」とネガティブに考えるよりも「それも仕事の一部」と割り切って、うまい付き合い方を身につけたほうが自分自身のためになります。
我慢にも限度はありますが、ある程度は諦めることも肝心です。
会社からの評価には関係ない人と考える
最後は、会社からの評価には関係ない人と考えることです。
お局介護職がどれだけ現場で力を持っていようと、給与の査定や人事に影響を与えることができるわけではありません。
お局介護職から評価されなかったとしてもキャリアが断たれることはないのです。
なので、正直なところそこまで真剣に向き合う必要はありません。
うまく付き合うコツだけ押さえて、なるべくムダな労力を消費しないように気楽に接していきましょう。
どうしても無理なら転職も考えよう
「すでにお局介護職との関係が悪くなりすぎていて、修復できそうにない……」
「新しい職場で、イチから人間関係をやり直したい……」
そんな場合は転職するのもひとつの手です。
本記事でも解説した通り、どの職場に行ってもお局介護職のような人は大抵いるものですが、その程度はさまざまです。
今いる職場より、次の職場で出会うお局介護職のほうがまだマシかもしれません。
どうしても無理な場合は転職を検討しましょう。
お局に悩む介護職におすすめの転職サイト3選
ここからは、おすすめの介護転職サイトを3つ紹介します。
どのサイトも求人数が豊富で、学歴不問の求人も多数あります。
以下で詳しく解説していきますので、転職を考えている介護職の方はぜひ参考にしてください。
レバウェル介護(旧きらケア)
レバウェル介護(旧きらケア)は、業界No.1の求人数を誇る介護職に特化した転職サイトです。
2024年4月時点で約20万件の求人を取り扱っており、自分に合った求人を探すことができます。
専門のキャリアアドバイザーが、転職サポートだけでなく今後の人生を考えたキャリアプランまで相談に乗ってくれるので、初めて転職する人にもおすすめです。
マイナビ介護職
マイナビ介護職は、業界きっての高い知名度を誇る転職サイトです。
知名度の高さは企業側の安心感につながり、転職活動を有利にしてくれます。
もちろん知名度だけでなくサポートも確かで、介護職専門のアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれるので、安心して転職活動に励むことができますよ。
介護ワーカー
介護ワーカーは年間1万件を超える転職成功実績がある、介護職専門転職サイトです。
求人の検索機能が充実しており、自分の求める条件に合った求人をスピーディーに探すことができます。
私が管理者時代に介護ワーカー経由で人材を採用した経験がありますが、エージェントさんの対応がとても丁寧だった印象があるので、個人的におすすめです。
転職サイトはそれぞれ機能や求人の内容が違うので、複数登録しておくと良いですよ!
まとめ
今回は、お局介護職との付き合い方などについて解説しました。
お局介護職は厄介な存在ですが、多くの場合、うまく付き合っていかなければならないのが現実です。
ぜひ今回の記事を参考にして、お局介護職から受けるストレスを最小限に減らし、健康的な介護職生活を送ってください!
お読みいただき、ありがとうございました。